- 2021.03.04
- Science
Science Japan Meeting 2021のご案内
2018年9月、第1回Science Japan Meetingを東京アメリカンクラブにて開催。引き続き、第2回を2020年3月に日本科学未来館にて開催する予定でしたが、コロナ感染拡大の影響により延期し、この度2021年4月、改めてオンラインで開催する運びとなりました。
Science Japan Meeting 2021では、Science/AAASからはPublisherのBill Moran氏、編集長のHolden Thorp氏が初めて日本に向けてメッセージを発信します。日本からは東京工業大学ELSIのMary Voytek氏にご講演をいただき、若手研究者からの研究成果の報告に加え、科学の未来への提言を行います。
名称: Science Japan Meeting 2021
テーマ:日本の科学の未来を創る
日程: 2021年4月21日(水)14:00~16:00
形式 : Zoom Webinarオンライン
参加費:無料
参加者:Scienceおよびその姉妹誌に論文が掲載された研究者、アカデミアおよび企業の研究者または関係者、科学振興に努めておられる方々(500名)。
プログラム
Bill Moran, Publisher of Science and Science Family journals
ビル・モラン(パブリッシャー)
Scienceならびに姉妹誌のパブリッシャー。Custom Publishing、大学や研究機関のアウトリーチにも豊富な経験を持ち、また、先進国および発展途上国の学術機関などと協力して国際連携を促進するとともに新しいサービスの導入にも大きく貢献してきた。今回の会議でも、パブリッシャーの立場から日本と世界をつなぐアイデアを披露する。
"The trend and challenges of research under COVID-19 situation and message from Science EIC's perspective" (TBD)
Holden Thorp, Editor-in-Chief, Science family of journals
ホールデン・ソープ(編集長)
カリフォルニア工科大学で化学の博士号を取得し、エール大学でポスドクを務める。ノースカロライナウェスリアンカレッジで名誉法学博士号を取得。30年間務めたノースカロライナ大学チャペルヒル校においては、43歳でchancellorに就任し、当時米国の大学の最年少指導者の1人として注目を集めた。さらにワシントン大学へ移り、provostとして務めた後、2019年8月よりScience編集長に就任。
研究キャリアの中では、創薬のベンチャー企業設立に携わり、コンサルタントや取締役として複数企業の経営に関わるなど、ビジネスの経験も持つ。
今回はこの幅広い経験を持つScience編集長の日本初の講演となる。
https://blogs.sciencemag.org/editors-blog/
"Being a scientist in a world with COVID-19: Challenges and Strategies" (TBD)
Mary Voytek, Executive Director, Earth-Life Science Institute and Executive Director, ELSI and Advisor to the President at Tokyo Institute of Technology
メアリー・ヴォイテク氏(東京工業大学 地球生命科学研究所 教授兼事務局長)
NASAの宇宙生物学の科学者であり、生物地球化学と水生微生物生態学が専門。淡水および海洋システムにおける栄養素、生体異物、および金属の微生物変換に対する環境制御などを研究し、南極大陸、超塩湖、深海熱水噴出孔、陸域の深海地下サイトなどの環境でも研究を行う。研究者としてどう世界を目指すのか、興味深い話が期待される。
若手研究者によるFlash talks
丸山剛氏 (早稲田大学高等研究所:WIAS)
東京医科歯科大学大学院にて博士号取得後、東京大学大学院薬学系研究科特任研究員を経て、2013年より米国MIT Whitehead生命医学研究所にて学振海外学振博士研究員として交差抗原提示やゲノム編集技術開発の研究に携わる。2015年から北海道大学 遺伝子病制御研究所分子腫瘍分野助教、2016~2020年にはJSTさきがけ研究員としても変異細胞の挙動解明の研究を行っている。2018年から早稲田大学高等研究所講師として、異常細胞の抗原提示と正常上皮細胞による認識排除機構をテーマとした研究を続けている。
中村匡良氏(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所:ITbM)
京都大学農学部卒業後、奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科にて博士前後期課程修了。同博士研究員を経て、2011年より東洋紡百周年記念バイオテクノロジー研究財団、Human Frontier Science Programの助成を受け米国カーネギー研究所にて博士研究員として細胞生物学、顕微鏡技術の習得に励む。2017年に帰国、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所特任講師として、植物が細胞レベルで環境変化にどのように応答するかに興味を持ち研究を行っている。
黒木登志夫氏(日本学術振興会学術システム研究センター相談役/WPIアカデミーダイレクター)
モデレーター
髙祖 歩美氏(人間文化研究機構総合情報発信センター特任助教)
東京大学教養学部生命・認知科学科卒業。首都大学東京大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。言語学博士、科学技術振興機構、東京大学を経て、現職。国際情報発信に関わる研究や広報にも力を入れている。2018年より国際会議Japan Scicom Forum(https://japanscicom.github.io/)の立ち上げにもかかわる。
主催:株式会社アスカコーポレーション
共催:Science/AAAS(米国科学振興協会)
協賛:ユサコ株式会社
問い合わせ:谷美雪 mtani@aaas.org;戸田好美 ytoda@aaas.org
参考資料:
第1回Science Japan Meeting記録集 https://www.asca-co.com/science-japan-meeting-2018.html
第11回Science Café案内 https://www.asca-co.com/blog/science/entry20210219134221.html
「Scienceとともに」 https://www.asca-co.com/company/partnership.html