GenTAの操作
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GenTAの基本操作
メッセージの送受信
テキストボックスに質問やリクエストを入力します。直接キーボードから入力することも、コピーしたテキストを貼り付けることも可能です。入力が完了したら、送信ボタンを押します。これにより、ChatGPTは入力内容を受けつけ、応答が表示されます。
内容を確認し、必要に応じてさらに質問を続けたり、別のリクエストを入力したりできます。ChatGPTは会話の流れやコンテキストを保持するため、前のやり取りを踏まえて対話を続けることが可能です。
メッセージのコピー
ChatGPTが出力した応答メッセージは、各メッセージの右上にあるボタンでコピーすることができます。このコピー機能を使うことで、気に入ったアイデアや重要な情報をすぐに保存したり、他のアプリケーションに貼り付けたりすることが可能です。例えば、会話の中で得たインスピレーションをメモ帳に記録したり、プログラミングのコードをエディタに移して編集したりする際に便利です。
メッセージの履歴の削除
ChatGPTは現在の対話をより良く理解し適切に回答できるよう、メッセージの履歴を参照しています。しかし、トピックが変わって新しい話題に移りたいときに履歴が残ったままだと、以前の会話の流れが影響して不自然な応答となってしまいます。
そこで、定期的に対話履歴をクリアすることをお勧めします。新しい対話を始める際に履歴をリセットすることにより、ChatGPTは話題を切り替えてさらに正確で関連性の高い応答が得られやすくなります。
履歴をクリアするには、次の2つの方法があります。
消しゴムボタン
メッセージ送信欄の右にある消しゴムボタンをクリックすると、対話のセッションがクリアされます。セッションをクリアすると、画面上の過去のメッセージは消去されませんが、内部的にこれまでの対話をクリアして新しい対話をスタートすることができます。
ゴミ箱ボタン
画面の右上にあるゴミ箱ボタンをクリックすると、表示されているメッセージがすべて削除され、会話のセッションがクリアされます。ウインドウも初期化された状態で新しい対話を始めることができます。
対話履歴をクリアしないまま対話を続けると、過去のトピックを引きずるだけでなく、ChatGPTの利用料も加算されます。これは、ChatGPTの対話では、過去の対話を参照するために毎回履歴も送受信しているためです。通信量を減らして利用料を抑制するためにも、対話が終わったら履歴をクリアしましょう。
対話の保存
ChatGPTと行った対話をそのままExcel形式で保存することもできます。操作の詳細は「「メッセージ管理」タブ」をご参照ください。
ファイルインポート
PDF(.pdf)、Word(.docx)、テキスト形式(.txt)のファイルをメッセージ記入欄にドラッグ・アンド・ドロップすることでテキストを読み込むことができます。
この機能を使うと、長い文書や複雑な資料でも手軽に読み解くことができます。例えば、会議の資料を要約して理解を深めたり、外国語のドキュメントを翻訳して内容を確認したりする際に非常に便利です。また、特定の情報を抽出したり、内容に関する質問をしたりすることも容易になります。ファイルインポート機能を活用することで、情報の整理や分析が効率的に行えるようになります。
音声入力・出力
テキスト入力だけでなく、音声による対話もできます。メッセージ入力欄のマイクのアイコンをクリックしながらPCのマイク入力で話しかけると、音声を解析してメッセージ欄に取り込みます。
また、ChatGPTの出力もスピーカーボタンを押すとAIの音声で読み上げしてくれます。
音声対話機能を使うことで、タイピングが難しい場面でもスムーズにコミュニケーションを取る手助けをしてくれます。さらに、出力を音声で聞くことにより、視覚に頼らずに情報を得ることができるのに加えて、英語学習などにもChatGPTを活用できます。
6つのボイスパターンから音声を選べます(alloy, echo, fable, onyx, nova, shimmer)。前者のほうが男性的で、後者に行くほど女性的な声になります。また、音声速度の調整も可能で、リスニングの練習などにも最適です。お好みの声を選ぶことで、より親しみやすい対話体験をお楽しみいただけます。
Chatモード
Chatモードについて
ChatモードはChatGPTとの対話に特化したモードです。直感的でわかりやすい操作により、ストレスなくChatGPTから情報を引き出したり、コミュニケーションを楽しむことができます。メッセージの送受信など基本的な操作については、「GenTAの基本操作」をご参照ください。本項では、ChatGPTの設定やカスタマイズなどの機能について説明します。
モデルの選択
ChatGPTは日々開発が進められており、定期的に新しいモデルが登場します。新しいモデルは通常、旧バージョンより高い性能を持っています。これは、最新の技術を使用して改善されているためで、よりスムーズで正確な応答を期待できます。いっぽうで古いモデルは、同じコストであっても新しいモデルに比べて性能が劣る場合があります。コストパフォーマンスを考慮すると、一般的には新しいモデルの方が効率的です。どのモデルを選ぶか迷った場合は、日付の新しいモデルを選ぶことをお勧めします。一方で、GPT-4o-miniのように、性能はやや劣るもののコストが大幅に低いモデルもあります。モデルについての詳細は、OpenAIの提供する情報をご参照ください。
モデルを選択するには、左ペインの上部にあるドロップボックスから選択します。モデル名や日付を見て、適切なものを選んでください。
出力スタイル
ChatGPTは、パラメータ設定を調整することで応答の傾向を変えることができます(Web版ではユーザー側から調整することはできません)。GenTAでは以下の3タイプのスタイルを設定できます。これらの設定を使うことで、ChatGPTに期待する応答のスタイルに応じた回答を得ることができます。
Creative
この設定では、回答がより自由で想像力豊かになります。新しいアイデアや興味深い視点を求めるときに適しています。例えば、ストーリーのアイデアを考えるときや、クリエイティブな解決策を探しているときに役立ちます。
Balanced
この設定は、自由さと正確さのバランスを取っています。会話を進める上で適度に面白く、かつまとまりのある回答が欲しいときに最適です。一般的な質問や日常的な会話に適しています。
Precise
この設定では、回答がより正確で一貫性があります。具体的な情報が必要なときや、誤解を避けたいときに最適です。例えば、事実確認や専門的な質問に対して、明確で比較的正しい情報を得たい場合に役立ちます。ただし、ChatGPTは常に正しい情報を返すとは限らないのでご注意ください。
Webまたはファイル参照
ChatGPTは直接インターネットを検索することはできませんが、GenTAではウェブサイトの情報を参照してChatGPTに応答させることができます。
Webまたはファイル参照のチェックボックスをONにすると、URL(アドレス)の入力欄が現れますので、ここに参照したいウェブページのURLを貼り付けてください。そうすることで、ChatGPTがウェブサイトからテキスト情報を取得し、回答の内容に反映してくれます。ただし、一部のサイト(ウェブクローラーを禁止しているサイトなど)からは情報を取得できないことがあります。
同様に、PC内のテキストファイル(.txt)を読み込んで応答に反映させることもできます。入力欄に参照したいファイルのディレクトリを入力するか、ファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで、読み込む対象のファイルを指定することができます。
ChatGPTは直接インターネットを検索することはできませんが、ウェブサイトを参照することで最新の情報を取得し、回答に反映させることができます。また、専門的で信頼できる情報源から情報を取得することで、回答の正確性が向上します。これらのメリットを活用することで、ChatGPTはより豊かで正確な情報提供が可能となり、ユーザーの多様なニーズに応えることができます。
システムメッセージ
GenTAでは対話するメッセージとは別に、システムメッセージを設定することができます。左ペインの下部にあるテキスト入力エリアに記述します。「×」ボタンを押すとクリアできます。
システムメッセージはシステムインストラクションとも呼ばれ、直接的にChatGPTに指示をするメッセージではなく、ChatGPTに役割やコンテキストの情報を付与するためのメッセージであり、主に以下のような使い方ができます。
役割の付与
例えば、システムメッセージに「あなたはIT技術者です。」と入力して送信すると、ChatGPTは今から始まる対話のトピックがIT技術に関することだと理解することができ、応答にそれを反映することができます。
スタイルやトーンの調整
例えばシステムメッセージに「あなたは親しみやすい口調で話すカスタマーサポート担当者です。」と設定することで、ChatGPTはよりフレンドリーで親しみやすいトーンで答えてくれるようになります。ユーザーは対話の目的に応じて、より適切な応答を得ることができます。
制約やルールの設定
例えば、「専門用語を使わずに説明してください。」といった指示を与えることで、ChatGPTは専門的な用語を避け、より一般的な言葉を使って説明を行うように調整されます。
複合的な使い方
システムメッセージはこれらの複数の役割を組み合わせることも可能です。例えば、「あなたは歴史の専門家であり、親しみやすい口調で話します。」と設定することで、ChatGPTは歴史的な知識を持ちながらも、親しみやすいコミュニケーションスタイルで対話を行うことができます。
このように、システムメッセージを活用することで、ユーザーはChatGPTの応答をより細かくコントロールし、特定のニーズや状況に応じた対話を実現することができます。これにより、さらに効果的で満足度の高いユーザー体験を提供することが可能となります。
Botモード
Botモードについて
Botモードはカスタマイズしたアシスタントテンプレートを使って、ChatGPTの応答を特定のタスクやシチュエーションに特化させる機能です。
Botはテキストの翻訳や要約からITサポートまで、ビジネスシーンにおける多様なシナリオに対応します。Botを活用することで、定型的な仕事での指示入力を省力化し、繰り返す作業を楽に自動化できます。また、ChatGPTを使い始めたばかりのユーザーに、ChatGPTとの対話で何ができるのかをイメージしやすくする効果も期待できます。
Botの仕組みは、指示(プロンプト)をテンプレート化してChatGPTに送信するというものです。Chatモードでも使用できるシステムメッセージとして、タスクの前提条件や詳細な指示を与えておくことで、ChatGPTに期待した役割やタスクを担わせることができ、応答のクオリティ向上も期待できます。
Botの操作
Botの使い方は簡単です。ChatGPTの役割が固定されているだけで、対話での操作は基本的にChatモードと違いはありません。
まず左ペインの上部にあるスイッチをONにすると、Botモードに切り替わります。その下に表示されるBotのリストから、使いたいBotを選択してください。すると右ペインに選択したBotの初期メッセージが表示されるので、そのガイドに従ってメッセージを入力し、対話を始めてください。
プリインストールされているBot
GenTAには以下のようなBotがプリインストールされており、GenTAの導入後すぐに利用することができます。
ビジネスメールライター(日本語)
ビジネスマナーを踏まえた洗練された表現のメール文面を出力します。メールの内容や目的を入力してください。
ビジネスメールライター(英語)
異文化理解に基づいた、海外とのコミュニケーションを円滑にするメール文面を出力します。日本語でメールの内容や目的を入力してください。
多言語翻訳
日本語は英語に翻訳し、他言語は日本語に翻訳します。翻訳したいテキストを入力してください。
文章要約
長文を要約し、重要なポイントを抽出します。要約したい文章を入力してください。
議事録作成
会議の内容を整理し、議事録を作成します。会議のスクリプトを入力してください。
ITヘルプデスク
IT関連の質問や問題解決を支援します。具体的な問題や質問を入力してください。
英会話トレーナー
英会話の練習をサポートします。練習したいフレーズやシナリオを入力してください。
VBAマクロ作成(Word)
WordでのVBAマクロ作成を支援します。自動化したいタスクや目的を入力してください。
VBAマクロ作成(Excel)
ExcelでのVBAマクロ作成を支援します。自動化したいタスクや目的を入力してください。
Pythonコード作成
プログラミング言語Pythonのコード作成を支援します。実現したい機能や目的を入力してください。
Research Analyst
論文のデータをポストすると論文読解をサポートしてくれます。
Paragraph Reader
パラグラフリーディングをサポートします。
いずれもビジネスですぐに使えるように設計されていますので、ぜひ日々の業務でお役立てください。
Botの新規作成
Botのカスタマイズ
Botはあらかじめプリインストールされているものだけでなく、ユーザー個人で新規に作成することができます。
Botの作成
Botは簡単に作成できます。Botデータベース画面からシステムメッセージを入力するだけで、迅速にテンプレートを生成することができます。
Botデータベースの起動
Botデータベースを開くには、2つの方法があります。
- Chatモードでシステムメッセージを入力し、「Bot登録」ボタンをクリックする
- オプション(「≡」ボタン)をクリックして「Botデータベース」を選択する
手順1で起動した場合は、入力済みのシステムメッセージが編集画面に移行します。手順2で起動した場合は、「+」ボタンをクリックすることで新規Botの編集画面が作成されます。
Bot編集画面の操作
Botの各項目を設定します。
- Bot名:メインウィンドウのBOTメニューに表示されます。
- 説明:メインウィンドウのBOTメニューの左に表示されます。
- システムメッセージ:Botが果たす役割や指示(プロンプト)を入力します。
- Webまたはファイル参照
- 「メニュー表示」スイッチ:BotをBOTメニューに表示しない場合、「OFF」にしてください。
- アイコン(右上の四角形の枠):Botのアイコン画像や背景色を設定します。
- モデル
- 出力スタイル
- ボイス設定
各ボタンの役割は以下のとおりです。
Botのアイコンにはオリジナルの画像を設定できます。png、gif、jpg画像をドラッグ・アンド・ドロップするか「アイコン参照」ボタンをクリックして画像を選択します。画像は100x100ドットに縮小され保存されます。画像を設定しない場合は背景色選択します。これは吹き出しの背景色としても使用されます。
不要になったBotは、「—」ボタンをクリックして削除できます。いちど削除したBotは復元できませんので、バックアップを取ることをおすすめします。詳細については、「「BOT管理」タブ」をご参照ください。
システムメッセージの作成
システムメッセージの基本的な考え方は、Chatモードの説明の「システムメッセージ」をご参照ください。Bot作成のためにシステムメッセージを書く場合は、そのタスクをChatGPTがよく理解できるようできるだけ詳細に情報を含めることが重要です。以下にサンプルをご紹介します。
ChatGPTは「翻訳してください」という指示だけでもタスクとして処理してくれますが、このように正確に指示を与えれば出力のクオリティが改善されます。
また、これだけの量の指示(プロンプト)をタスクが発生するたびに入力するのは大変ですが、Botを作成すればこのシステムメッセージを保存して再利用できます。このためGenTAのBotは、ChatGPTの良さを引き出し、業務効率化も同時に図ることができるツールとなっています。
各種設定
オプション設定
「メッセージ管理」タブ
選択したBotのメッセージの削除やメッセージをExcelに出力することができます。
「BOT管理」タブ
Botデータをchpファイルとしてインポート/エクスポートすることができます。他の人が作成したBotを使うには、chpファイルを受け取りインポートすることでご自身のGenTAでも同じBotを利用できます。また、ファイルをエクスポートして共有することで、自分の作成したBotを他の人が使うことも可能です。
Botをインポートする際には、上書きを許可するかどうかを選べます。Bot IDが一致する場合、上書きするか無視するかをトグルボタンで選択できます。
メインウィンドウに表示されるBotの並びは、「上」「下」ボタンで変更することができます。
「言語モデル」タブ
メインウィンドウで選択可能なChatGPTモデルを指定することができます。GenTAでは常に最新のモデルを利用できるように、モデル一覧を取得しますが、その際に古いモデルも含まれます。この「言語モデル」タブ設定で、古いモデルなどを非表示にすることが可能です。
「デバイス設定」タブ
音声の入出力を行うPC側のデバイスを設定することができます。プルダウンメニューから、音声を入出力するデバイスを選択してください。
「その他」タブ
- 会話フォント:
会話領域で利用するフォントの設定ができます。上のテキストボックスにはプレビュー用のテキストを入力します。
フォント名、フォントの太さ(ウェイト)、フォントの大きさ(サイズ)を変更することができます。
- Enterキー動作設定:
メッセージの入力とChatGPTに送信するキーの設定を変更することができます。
初期設定ではEnterキーでメッセージの改行、Shift+Enterキーで送信の処理を行いますが、Enterでの送信操作に慣れている方は、スイッチを切り替えることによりShift+Enterキーでメッセージの改行、Enterキーで送信の処理を行うよう変更することができます。
- スタートアップ設定:
Windows起動時に自動的にGenTAを起動するかどうかを設定できます。
- 初期Bot再インポート:
初期Botを誤って削除してしまった場合、このスイッチをONにしてGenTAを再起動すると、Botを復元することができます。
その他の設定
ダークモード
メインウィンドウの左ペインの最下部にある「ライト/ダーク」スイッチを切り替えることで、ウインドウカラーをライトモードとダークモードに切り替えることができます。
アプリケーション情報の表示
メインウィンドウの上部にあるスマイルマークをクリックすると、アプリケーションおよびユーザー情報が表示されます。