Science Japan Meeting 2025のメインビジュアル

産官学連携による日本の科学力強化

Enhancing Science in Japan Through Industry-Academia Collaboration

主催:米国科学振興協会(AAAS)

米国科学振興協会

共催:京都大学

京都大学

日本の科学技術力の低下が懸念される今、私たちは「産官学連携による日本の科学力強化」というテーマでScience Japan Meeting 2025を開催いたします。会議には、米国科学振興協会(AAAS)から科学誌Scienceおよびその姉妹誌のEditor-in-ChiefやPublisherが来日し、日本の最高学府や産官学連携に関わる識者とともに、日本の科学の発展に向けた重要な課題について議論し、提言を行います。

会議では、研究・開発の最新動向や科学出版の現状を俯瞰しながら、アカデミアのみならず、研究成果の社会実装に関わる企業や科学技術振興を担う公的機関など、幅広い分野の専門家が一堂に会します。日本の科学の未来を切り拓くために、皆様の知見と経験を共有し、共に進むべき道を模索する場としたいと考えています。日本の科学の発展に貢献される皆様のご参加、ご協力を心よりお願い申し上げます。

日時 2025年3月10日(月)12:00(開場)~20:00(Networking終了)
場所 京都大学百周年時計台記念館(百周年記念ホール・国際交流ホール)
住所:京都府京都市左京区吉田本町
主催 米国科学振興協会(AAAS)
共催 京都大学
後援 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
独立行政法人日本学術振興会(JSPS)
一般社団法人産業競争力懇談会(COCN)
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
京都府
運営 Science Japan Office(株式会社アスカコーポレーション)
参加者
  • 招待者および登録者
  • Science誌および姉妹誌に論文が掲載された研究者
  • 大学/研究機関、および企業に所属する研究者
  • 研究成果の社会実装に関わる企業関係者
  • 学生(学部、大学院生)
  • 行政関係者、メディアなど
参加費 無料
参加人数 約300名(予定)

演者紹介

(Speakers 登壇順、敬称略)

Bill Moran, Publisher of the Science Family of Journals

ビル・モラン (パブリッシャー)

Scienceおよび姉妹誌のPublisherとしての責任に加え、Custom Publishing、大学や研究機関などのアウトリーチ、国際協力など新しいサービスの導入にも大きく貢献。中国支社(北京)を立ち上げ、中国科学アカデミー(CAS)や中国科学技術協会(CAST)とのPartner Publishingを成功させるなど、海外とのコラボレーションにも精力的に活動している。

Holden Thorp, Editor-in-Chief of the Science Family of Journals

ホールデン・ソープ (編集長)

カリフォルニア工科大学で化学の博士号を取得し、エール大学でポスドクを務める。ノースカロライナウェスリアンカレッジで名誉法学博士号を取得。30年間務めたノースカロライナ大学チャペルヒル校においては、43歳でchancellorに就任し、当時米国の大学の最年少指導者の1人として注目を集めた。その後ワシントン大学へ移り、provostとして務めた後、2019年8月よりScience編集長に就任。研究キャリアの中では、創薬のベンチャー企業設立に携わり、コンサルタントや取締役として複数企業の経営に関わるなど、ビジネスの経験も持つ。今回はこの幅広い経験を持つScience編集長の日本初の講演となる。

Mitinori Saitou, Director, Insitute for the Advanced Study of Human Biology (WPI-ASHBi), Kyoto University

京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)拠点長

斎藤 通紀 氏

京都大学医学部卒業、同大学院医学研究科にて博士号取得、英国ウェルカムトラスト発生生物学・がん研究所、理化学研究所を経て、2009年より京都大学大学院医学研究科 教授、2018年より京都大学高等研究院 教授、同ヒト生物学高等研究拠点 拠点長。マウス・サルをモデルとして生殖細胞の発生機構を解明、その知見に基づき、マウス・サル・ヒト多能性幹細胞を起点に生殖細胞の発生過程を試験管内再構成する研究を確立、生殖生物学・医学に新しい可能性を提示、それら研究を発展させつつある。

Tetsuya Mizumoto, Executive Director,The Japan Society for the Promotion of Science (JSPS)

独立行政法人日本学術振興会 理事

水本 哲弥 氏

1979年東京工業大学工学部卒業、1984年同大大学院理工学研究科博士課程修了(工学博士)。1984年東京工業大学工学部助手、1987年同大工学部助教授,2004年同大大学院理工学研究科教授、2012年10月~2018年3月同大副学長(教育運営担当)兼務、2018年4月~2022年3月同大理事・副学長(教育担当)、2021年10月から現職の日本学術振興会理事を務めている。専門は電気電子工学で、特に光波回路の研究に従事。
電子情報通信学会フェロー、IEEE Fellow、2009年IEEE Photonics Society Distinguished Lecturer、 平成23年度電子情報通信学会業績賞受賞。

Nagahiro Minato, President, Kyoto University

京都大学 総長

湊 長博 氏

京都大学医学部卒業後、米国アルバート・アインシュタイン医科大学研究員、自治医科大学助教授などを経て、1992年に京都大学医学部教授に就任。2010年京都大学大学院医学研究科長・医学部長、2014年京都大学理事・副学長、2017年10月よりプロボストを務めた後、2020年10月に第27代京都大学総長に就任。
免疫細胞生物学の多彩な基礎研究を展開、2018年度ノーベル生理学・医学賞受賞者本庶佑教授の共同研究者として新しいがん免疫療法の開発にも貢献。

Susumu Kitagawa, ExecutiveVice-President, Kyoto University

京都大学 理事・副学長

北川 進 氏

京都大学大学院工学研究科博士課程修了。工学博士。近畿大学理工学部助手、講師、助教授、東京都立大学理学部教授などを経て、1998年より京都大学大学院工学研究科教授。2007年より京都大学物質-細胞統合システム拠点(アイセムス)教授、2013年より同拠点長(2023年まで)。2017年より高等研究院特別教授(現在まで)、2024年より京都大学理事・副学長。気体分子を大量に吸蔵できる多孔性配位高分子を世界で初めて合成し、「配位空間の化学」という新たな研究領域を創成。

パネルディスカッション モデレーター

David H Kornhauser, Director of GlobalCommunications, Kyoto University

David Hajime Kornhauser ( 今羽右左デイヴィッド甫 ) 氏

米ハワイ州生まれ、父は米国人(大学教授)、母は日本人。母国語は英語。日本語、ドイツ語を得意とする。リード大学(物理学専攻)卒業。国際大学(国際関係学)で修士取得後、政策アナリスト、米 国務省外交官、日本テレビワシントン支局プロデューサー、京都大学 物質ー細胞統合システム拠点国際広報・企画担当、京大 学術研究支援室シニアURAなどを経て、2015年より京大 国際広報室室長。2021年からNHKワールドの『Science View』で解説者として出演。

プログラム

(Program)

予告なく変更される場合があります

Opening :

AAAS and Science Publishing - Latest Global Trends
Bill Moran, Publisher of the Science Family of Journals

Keynote Speech:

Science: Present and Future of Science
Holden Thorp, Editor-in-Chief of the Science Family of Journals

Speech 1 :

Ever-Present Challenges of the Research World
Mitinori Saitou, Director,Insitute for the Advanced Study of Human Biology (WPI-ASHBi),
Kyoto University
京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(WPI-ASHBi)拠点長 斎藤 通紀 氏

Speech 2 :

Research Funding in a Changing Environment
Executive Director, The Japan Society for the Promotion of Science (JSPS)
独立行政法人日本学術振興会 理事 水本 哲弥 氏

Sponsored Session :

Current status and challenges in research and development
Coffee Break

Panel Discussion :

What Can We Do to Enhance Science?
Moderator: David H Kornhauser, Director of Global Communications, Kyoto University

Closing

Nagahiro Minato, President, Kyoto University
京都大学 総長 湊 長博 氏

Networking

Message from Susumu Kitagawa, Executive Vice-President, Kyoto University
京都大学 理事・副学長 北川 進 氏

終了

後援

(Support)

科学技術振興機構 日本学術振興会 COCN NEDO 京都府

⽶国科学振興協会(American Association for the Advancement of Science: AAAS)は、世界最⼤の総合科学協会であり、非営利組織です。AAASは、1848年の創⽴以来、万⼈の利益のために科学の発展に寄与することをミッションとし、科学政策の⽴案や教育活動の推進、科学界における多様性の向上や国際連携などに貢献しています。AAASが発行するサイエンス誌(Science)は、1880年に創刊され、トーマス・エジソン(Thomas Edison)らも出資した世界で最も権威ある学術誌の1つです。Scienceは学術論⽂の発表や研究成果のレビューなど、画期的かつ影響⼒のある情報を発信し、科学誌として最⼤の発⾏部数を誇ります。世界中の科学者・関係者が求める権威ある学術誌です。

今回の会場となる「京都大学百周年記念時計台記念館」は、京都大学のシンボルとして1925年(大正14年)に建設。設計は当時の建築学科教授の武田五一氏が担当し、時計はドイツのシーメンス社に発注された日本初の電気大時計とされています。 2003年(平成15年)には、創立百周年記念事業の一環として改修工事が行われ、外観や内装の雰囲気をそのままに、最新の免震構法を取り入れた建物に生まれ変わり、「百周年記念ホール」や「国際交流ホール」などを備えた学術交流、京都大学から社会への情報発信の場へと再生しました。