- 2019.07.24
- セミナー
2019/7/18(木)ASCA Academy: 「理化学研究所 見学ツアー」を開催しました。
2019年7月18日のASCA Academyでは、理化学研究所 神戸キャンパスにお伺いし、「理化学研究所 見学ツアー」を開催しました。
理化学研究所 生命機能科学研究センターでは、個体の発生・誕生から死までのライフサイクルの進行を自然の仕組みに習って研究し、体の正常な状態を解明することで、病気になる仕組みを明らかにする研究を行っています。
見学では、研究用に開発された様々な技術の一部を実際に見せていただきました。
臓器を観察しやすくするために個体を透明化する技術を使って、実際に透明化させたマウス(写真1~2)。
全長5cm程度ですが、作成には4週間かかるとのことです。
生きた細胞・分子の動態をリアルタイムで解析する蛍光イメージング(写真3)。
サイエンスコミュニケーターの方のお話を伺う中で、日々当たり前のように起こる生体現象に「なぜ、こんな現象が起こるのか?」と常に問いかけながら研究を行われている姿が目に浮かび、とても印象的でした。(写真4)
理化学研究所 計算科学研究センターでは、スーパーコンピューター「京」を見学しました(写真5~6)。
この計算機室は、一般的な機械室程の騒音レベルではなく、走行中の電車内くらいの音がするそうです。
コンピューターシュミレーションによる予測の科学は、新薬の研究開発等の医療分野でも大きく貢献しているそうです。例えば、「京」がタンパク質の構造を完全にシミュレーションすることで、あるがんの治療に効く分子標的薬を早く正確に特定したり、薬剤耐性に強い薬を探索したりすることができ、創薬のスピードアップ・コストダウンにつながっています。
「京」は2019年8月でその役目を終えますが、2021年頃から後継機の「富岳」が設置されます。「京」からさらにグレードアップした「富岳」も、是非また見学に行きたいと思います。
(写真1)
(写真2)
(写真3)
サイエンスコミュニケーターの方のお話に興味津々です。(写真4)
(写真5)
(写真6)
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。