- 2019.05.20
- Science
Science(5月10日号)Comment from Japanese authors
Science, 10th May 2019 (Volume 364, Issue 6440)
http://science.sciencemag.org/content/364/6440
Comment from Japanese authors
Science(5月10日号)に掲載された日本人著者の方よりコメントをいただいております。
Structures of the M1 and M2 muscarinic acetylcholine receptor/G-protein complexes
M1およびM2ムスカリン性アセチルコリン受容体/Gタンパク質複合体の構造
代表的なGPCRであるアセチルコリン受容体とGタンパク質との複合体構造を、異なる2種類についてクライオ電子顕微鏡で解きました。これらの比較からGPCRとGタンパク質のサブタイプ特異的な共役に対する構造的知見を得ることができました。
(Department of Molecular and Cellular Physiology, Stanford University School of Medicine 前田 将司 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6440/552
Restriction of PD-1 function by cis-PD-L1/CD80 interactions is required for optimal T cell responses
PD-L1とCD80のシス結合によるPD-1の機能制限が至適なT細胞応答を可能にする
PD-L1とPD-1はT細胞の活性化を抑制する分子であり、PD-1の機能を抗体で阻害するとがん細胞に特異的なT細胞が活性化され、がん細胞が排除されます。PD-1が有益な免疫応答を無力化しない理由は大きな謎でしたが、今回の研究によりその一端が解明されました。
(徳島大学 先端酵素学研究所 免疫制御学分野 杉浦 大祐 様、岡崎 拓 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6440/558