Science

  • 2019.04.26
  • Science

Science(4月19日号)Comment from Japanese authors

20190426_6437_cover-source.gifScience, 19th April 2019 (Volume 364, Issue 6437)
http://science.sciencemag.org/content/364/6437

Comment from Japanese authors

Science(4月19日号)に掲載された日本人著者の方よりコメントをいただいております。

The geomorphology, color, and thermal properties of Ryugu: Implications for parent-body processes
小惑星リュウグウの地形、色および熱に関する特性:母天体のプロセスに関する考察
はやぶさ2の観測から、小惑星リュウグウの表面物質の特性が加熱脱水した炭素質コンドライトとよく似ていることが分かりました。リュウグウの含水鉱物が少ないのは、母天体での加熱脱水が原因である可能性が高そうです。
(東京大学 地球惑星科学専攻、千葉工業大学 惑星探査研究センター 杉田 精司 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6437/eaaw0422.full

Hayabusa2 arrives at the carbonaceous asteroid 162173 Ryugu--A spinning top-shaped rubble pile
大域的およびはやぶさ2、コマ形状で瓦礫が集まってできた炭素質小惑星リュウグウ(確定番号162173)に到着
小惑星リュウグウは、より大きな小惑星の破片が集積してでき、その形状の形成過程は天体内部の強度と密接な関係があることを解明しました。地球への水・有機物の輸送過程の理解につながる成果です。
(名古屋大学 大学院環境学研究科地球環境科学専攻、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)(客員教授) 渡邊 誠一郎 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6437/268

The surface composition of asteroid 162173 Ryugu from Hayabusa2 near-infrared spectroscopy
はやぶさ2探査機の近赤外分光観測から示唆される小惑星リュウグウの表面組成
はやぶさ2探査機が訪れた小惑星リュウグウの表面は、含水鉱物を含む一様な組成の物質で構成されており、加熱や衝撃を受けた炭素質隕石と類似していることが、探査機に搭載した近赤外分光計の観測から分かりました。
(会津大学 コンピュータ理工学部 北里 宏平 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6437/272.full

Three-orders-of-magnitude variation of carrier lifetimes with crystal phase of gold nanoclusters
金ナノクラスターの結晶相と共に三桁の幅で変化するキャリア寿命
太陽電池や光触媒など光を利用する機能性物質の開発には、キャリア寿命に関する基礎研究が必要不可欠です。今回の研究では、金ナノクラスター内部の結晶構造が変わることにより、キャリア寿命が三桁という非常に大きな幅で変化することを発見しました。
(Department of Chemistry, Carnegie Mellon University 檜垣 達也 様)
https://science.sciencemag.org/content/364/6437/279.full

ページの先頭へ