コラム

  • 2022.01.27
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ASCAが考えるAI翻訳の取り組み:PE=翻訳

ASCAのAI翻訳の取り組みついて、翻訳者やチェッカーさんたちなど、大切なパートナーの方々に向けて説明会を本日開催した。
タイトルは「Memosource + AI(MT)を使って翻訳の効率化をはかる」。
MTについては早くから開発、導入はしていたが、どう使うか、試行錯誤しながらようやく仕組みが整った。

3年前は、MTを使ってポストエディット(PE)をしたら効率化が進み、コストも抑えられるのではないかと考えたこともあった。ところが開発したエンジンの性能、使いやすさなど、翻訳者の方の期待には達していなかったのか、一部は使えたものの、社内普及には至らなかった。
その後もエンジンを学習することを続け、一年がかりで翻訳者の方を中心に翻訳して対訳データの作成に携わってもらった。そこで誕生したのが今のバージョンである。
質のいいコーパスで学習させたことで、エンジンのレベルが期待以上に高くなった。昨年秋のことである。

MTの精度を上げただけでなく、CATツールとしてMemosourceを組み合わせ、翻訳者の方が対訳で翻訳文をチェックし、QCツールなどでケアレスミスを防げるようにもした。

ASCAでは、ASCAのMT出力文を修正することを「PE」とは言わない、あくまでも「翻訳」である。出力文が使えない時は使わない、自由に使ってもらったらいい。調べたり入力する時間を削減することで、翻訳者の人にしかできないことに時間を使ってもらいたいと考えている。

ASCAの強みはあくまでも「品質」である。
時代のニーズに沿ったスピード化にも対応したいと考えている。
ASCAで翻訳してよかった、ASCAでチェックの仕事をしてよかった、ASCAに翻訳を依頼してよかった、そんな会社でありたい。
これからも大切なパートナーである翻訳者、チェッカーの皆様と一緒に進化していくつもりだ。

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