- 2021.12.02
- コラム
医学・医薬に特化したAI翻訳プラットフォーム「AIKO SciLingual」に中国語を搭載:開発の想い
中国語の翻訳にAI翻訳が使えないかと探ってきたが、めでたくこの12月1日にAIKO SciLingualに中国語を搭載し、リリースすることができた。
医薬品開発、研究に関する中国語エンジンの可能性について、中国語専門の翻訳会社ゴールデンブリッジさんの協力を得ながら研究を重ね、ようやく実現した。試行錯誤を経た結果、コーパスを作成して自前の日中エンジンを作るのではなく、中国の高性能の医薬専門の翻訳エンジンとASCAのエンジンにつなぐことができないか、と検討を重ねた。GoogleやMicrosoftなどでも英語を介して多言語とリレー翻訳をしているわけなので、医薬特化型でならそれら以上の精度をもつ翻訳エンジンができるはずである。
翻訳の結果は予想以上に優秀で、特に専門用語の精度は驚くほどのレベルだったが、薬剤名など日中それぞれの固有名詞の翻訳に苦戦した。専門用語は世界共通であるが、なかなかうまくいかないものである。固有名詞の用語集を作成するなどの工夫を重ね、翻訳の精度を高めた。
AI技術なのでもちろん完ぺきではない。それでも、社内や調査資料や論文など、とにかく資料の内容をある程度正確に知りたい、中国語原稿のドラフトを書きたい人には便利なはずだ。
2つのエンジンをリレーしているので時間はかかるが、そこだけは目をつぶってほしい。
世界どこにもない精度である。どういいか、以下のセミナーの資料で確認を。
https://www.asca-co.com/blog/report/entry20211129190255.html
AI翻訳は何でもできると期待している?それとも使いものにならない?そんなことはない、オリジナル原稿の精度が高ければAI翻訳の精度は高いが、現実の原稿はそうはいかない。原稿の意味が分からないこともよくある中で、翻訳者は自分の経験を生かしてそれなりに翻訳文を仕上げることができる。AIにはそこまで応用力がないが、速いし、それなりには仕上げてくれる。
使い方である。いかに使いこなすか。AIKOを新薬や研究開発に役立ててほしい。
AIKO SciLingualという名前は、AIを擬人化させ(AIKO)、ScienceとBilingualをくっつけてSciLingualと命名した。
まだまだAIKOは発展途上であり、これからも進化し続ける。
是非とも一度使ってほしい。
詳細は、https://www.asca-co.com/lp/ 無料トライアルを無制限で2週間お試し可能。サービスのご質問、お申込みは、aiko.scilingual@asca-co.comまで。
「AI翻訳サービス」について: https://www.asca-co.com/business/machine_translation.html
参考情報:
「医学・医薬に特化したAI翻訳プラットフォーム"AIKO SciLingual"に中国語の機能を搭載!」https://www.asca-co.com/blog/news/entry20211130183415.html
「医学・医薬に特化したAI翻訳の実力、効果的な使い方」講演録
https://www.asca-co.com/blog/news/entry20211129185653.html
「医学・医薬に特化したAI翻訳プラットフォーム「AIKO SciLingual」をリリース:開発・発売の経緯と想い」
https://www.asca-co.com/blog/report/entry20211201135800.html