コラム

  • 2021.08.06
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広島への原爆投下から76年:平和に感謝

今日は原爆記念日である。76年前の8月6日、広島に原爆が投下された。朝の8時15分、朝食中か、通勤、通学の最中だったはずである。一瞬にして町が焦土となり、15万人ともいわれる尊い命が奪われた。

結婚相手の出身が広島で、帰省時、仏壇に多くの位牌がおいてあり、数の多さに原爆が関連していたことを後で聞いて驚いた。おじさんが地元で病院を開業していたが、医学生の時に被爆し、河原に寝たまま耳にウジがわき、三途の川を見た、とおっしゃっていた話が衝撃的。結婚後、子供ができず、自分で顕微鏡を使って精子を調べたところ、生殖能力がないことを知り、奥様に頭を下げた、とも。とても仲のいい素敵なご夫婦で、帰省するたびにいろんな話を聞くことができた。お酒が入ると、涙しながら当時のことを話すおじさんもいた。誰を憎むわけでもなく、原爆や戦争のない社会を皆が願っている。「広島」が私にとって、特別な存在になり、平和の大切さを考えるきっかけになった。

日本こそ、一日も早く核を禁止する条約に参加してほしい。平和宣言で松井広島市長は、条約参加を日本政府に求め、被爆から3年後に広島を訪れたヘレン・ケラー氏の「一人でできることは多くないが、皆一緒にやれば多くのことを成し遂げられる」との言葉を引用し、核兵器のない世界への歩みを確実にすると呼びかけていた。

オリンピックを開催できる、当たり前の平和に感謝をささげたい。(社長 石岡映子)

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