- 2020.08.11
- コラム
ここまで来た音声の同時翻訳(通訳)技術。「 第2回JTF関西セミナーのご案内」
社長ブログ更新しました。
来週8月19日水曜日14〜16時、日本翻訳連盟(JTF)関西セミナーが開催される。第1回目だった前回(6月)は製薬業界での機械翻訳MT実用化についての話だったが、2回目は音声の自動化についてだ。
「機械翻訳の進展と自動音声同時翻訳への挑戦」と題し、奈良先端科学技術大学院大学 准教授の須藤克仁先生にお話しいただく。
「自動通訳」ではなく、あえて「自動音声同時翻訳」技術、サービスである。
音声認識、機械翻訳、音声合成それぞれがリアルタイムで働いて、できたものからバケツリレーのように渡すのだそう。旅行で使うポケット式通訳機は1文づつ翻訳し、音声に置き換わるが、今回の技術は、文末まで待たず、文脈で訳をまとめる、という優れものである。通訳者の訳し方のデータを集め、人工知能(AI)の機械学習により、どの時点で訳をまとめるかを解析し、自動的に判断させるという。
翻訳は、原文を忠実に他の言語に置き換えるが、通訳は、限られた時間で内容を伝えるサービスなので、あえて今回の技術 は「音声同時翻訳」。
国際会議などの同時通訳を字幕でも確認できるようなサービスである。今回TEDを使ったサンプルも紹介いただく。
すごい、と思うか、その程度か、と思うか。
世界的には技術が進化し、実用化も進みつつあるらしい。日本でもそれほど遠い未来ではない?
国際会議ではやはり通訳者でないと安心できないが、夜遅く、それも1時間程度のオンライン社内会議にはこのサービスは喜ばれるかもしれない。通訳を頼むのも気がひけるし、コストも認めてもらいにくい。オンライン会議で複数相手が話すのを聞き取るのはきついが、テロップが出たらすごく便利だ。完全でなくても、キーワードだけでも目で追えたら嬉しいはず。
通訳の仕事の代替ではなく、今まで不可能だったサービスが可能になる。少なくとも通訳者の辞書替りにも?
音声同時翻訳の技術の進化と可能性についてお話しいただく。そんなの使えない、と思っている通訳者の方にも是非参加してほしい。
今回は有料である。事前、および当日の質問を通してのインタラクティブなセミナーに乞うご期待。
https://www.jtf.jp/west_seminar/index_w.do?fn=search
締め切り:8月13日17:30まで
続きはこちらへ https://asca-co.tumblr.com/