- 2020.06.16
- AI翻訳
機械翻訳サービス:機械翻訳について知りたい、検討の判断材料がほしい皆様へ
機械翻訳について知りたい、検討の判断材料がほしい皆様へ
この記事は、以下のような関心をお持ちの皆様におすすめのページです。
- 機械翻訳を導入すると自分たちにメリットは有るのか?
- 機械翻訳を導入すればコスト削減になるのか?
- 機械翻訳とはそもそもどういう技術なのか?
機械翻訳導入の進歩と課題
機械翻訳は近年の進歩によって大きく性能が改善しており、医薬品開発業務や医学研究の生産性を高める助けとなるでしょう。多くのサービスはウェブ上で安価で使用することができ、導入障壁じたいは比較的低いのも特長です。
一方で、機械翻訳はまだ発展途上の技術であることも確かです。現時点で機械翻訳は誤り(誤訳)の可能性を排除することができません。これは技術的な課題に起因するものもありますが、人間の言語本来の複雑さによるものでもあり、技術が進歩しても解決できない問題かもしれません。したがって、機械翻訳をうまく使いこなすことは、すなわち誤訳とうまく付き合うことだとも言えそうです。
機械翻訳の技術的背景
機械翻訳は近年AI翻訳とも呼ばれるようになりました。これは機械翻訳の基盤となるアルゴリズムが人工知能(AI)技術によって作られているためです。AIは先進的で非常に難解な技術ですが、その一端をご理解いただけるよう、弊社ではブログを掲載しています。こちらもあわせてぜひご覧ください。
機械翻訳?自動翻訳?AI翻訳?
実は、これらの3つに違いがあるわけではなく、単なる呼称の違いです。技術としては、機械翻訳(machine translation:MT)という呼び名が正しく、また広く使われてきました。傾向としては、自動翻訳という言葉を使う場合、サービスやデバイスの中にすでに組み込まれた状態の機械翻訳を指すことが多いようです。AI翻訳という呼称が現れたのは比較的最近で、特に2016年以降に登場したneural machine translation(NMT)のことを指しています。それ以前から機械翻訳技術は存在しましたが、NMTより前の機械翻訳をAI翻訳と呼ぶことはありません。
機械翻訳の得意/不得意なこと
現在の機械翻訳は、言語の完璧な変換というよりは、人間が行う翻訳に近くなることを目指して開発されています。逆に言えば機械翻訳は人間の翻訳にはまだ及ばないということでもありますが、一方で機械翻訳が得意とすることもあります。機械翻訳の得意なことと、不得意なことをまとめてみます。
人間と比べて得意なこと
- 翻訳のスピードが速い
- 疲れ知らず
- 夜中でも土日でも翻訳できる
人間と比べて不得意なこと
- 品質の管理や保証が難しい
- 用語の使い分けや統一
- 分野や用途に合わせるのが難しい
機械翻訳のコストモデル
機械翻訳は、市販のサービスを利用するだけであれば、比較的安価なサービスです。価格が公開されているサービスの大半は料金が1文字あたり1円未満に設定されています。しかし、業務で使う場合には、セキュリティポリシーやファイル互換性など用途に応じた形で導入する必要があり、一定の初期費用を見込んでおいたほうがよさそうです。特にオンプレミス(社内サーバーへの設置)での利用や自社用カスタマイズを行う場合はその費用がかかります。
また、前述の通り機械翻訳は完全な精度を実現した技術ではないため、正確性を保証するためには別の手立てが必要です。ポストエディット(後編集)はそのひとつですが、人間が行う作業のためそこには時間とコストがかかってきます。安価だが性能の低い(分野にマッチしていない)サービスを導入してしまうと、その後で帰ってコストが掛かるという可能性もあります。
機械翻訳導入のメリットがあるかどうか知りたい
機械翻訳は優れた技術なのですが、コストに見合う効果を発揮するかどうかには上述のとおりさまざまな要因が関与するため、導入の判断は容易ではありません。
私たちアスカコーポレーションに、ぜひ導入検討のお手伝いをさせてください。貴社の翻訳に関わるニーズや要件をお伺いし、人手翻訳にも機械翻訳にも精通した私たちの専門スタッフがサポートさせていただきます。まずは資料だけという方にも、ガイドブックをお渡しできるよう現在準備中です。下記のフォームからお問い合わせください。
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